一口に二か国語放送といっても複数パターンのソースが存在します。例として、二ヶ国語”ステレオ放送”の番組を録画したディスクなどでは音声トラックを任意に選択することはまだ出来ません。たとえばデュアルモノラルソースとして例を挙げると地上波のNHKニュース等が該当しますが、二ヶ国語ステレオ放送は衛星放送などの海外ドラマ系が該当します。
AACでは音声を多重化することで複数のトラックを格納できますが、現状のBDPシリーズではトラック優先順位が一番高い主音声のみが再生されます。副音声を選択することは出来ず、これはビットストリーム、LPCM出力の如何を問いません。3トラック目にコメンタリーや番組案内が含まれるような放送もありますが、これらのトラックも選択することはできません。
そのため、たとえばレコーダーで録画した番組の主音声がAAC5.1chのソースである場合、副音声でステレオ音声が放送されていたとしても主音声である5.1chで出力されます。視聴環境が2chであり、アナログ出力を使用しているならば、BDPシリーズ側のスピーカー設定でダウンミックスを適切に設定する、HDMI出力を使用しているならばAVアンプ側でダウンミックスするように設定を行わないと、セリフが出ない、音がでないなどといったケースに出会うことがあるかもしれません。
ステレオ放送なのかサラウンド放送なのかはEPGなどの番組表に表示されるアイコンが指標になりますが、どれが主音声になるのかどうかは放送されている番組に依存するため、必ずしも期待したトラックが再生されるとは限りません。
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